【はじめての巻き爪総合ガイド】原因・治し方・予防までまるごと解説!


巻き爪の基本を知ろう
「巻き爪」は、放置すると日常生活に大きな影響を及ぼす足のトラブルです。
まずはじめに、巻き爪とはどのような状態なのか、症状の特徴、そして混同されやすい陥入爪との違いについて解説します。
巻き爪ってどんな状態?

巻き爪とは、爪が内側に向かって丸くカーブし、皮膚に食い込んでしまう状態を指します。
英語では「ingrown nails(肉に食い込んだ爪)」と呼ばれ、世界中で多くの人が悩みを抱える一般的な足のトラブルです。特に足の親指によく見られますが、他の指にも発生する可能性があります。
巻き爪の主な症状と特徴
巻き爪の主な症状は、爪が皮膚に食い込むことによる痛みや炎症ですが、巻き爪は必ずしも痛みを伴うわけではありません。
初期段階では、爪の端が少しカーブしている程度で、自覚症状がないケースもあります。また、爪の巻き具合と痛みの程度は比例しないことが多く、「痛くないから大丈夫」と放置してしまうケースも少なくありません。
しかし一度巻き爪が進行してしまうと、爪がさらに深く湾曲し、ひどい場合には爪がまるでストローのような筒状に変形することもあります。こうなると、少しの刺激でも強い痛みを感じたり、炎症が悪化して膿が出たりしてしまいます。
巻き爪と陥入爪、どう違うの?

巻き爪とよく似た症状に「陥入爪(かんにゅうそう)」があります。どちらも爪が皮膚に食い込む状態ですが、以下のような違いがあります。
▶ 巻き爪と陥入爪の違い
巻き爪:爪自体が内側にカーブして変形している状態
陥入爪:爪の形自体に大きな変形がなくても、爪の角が皮膚に刺さることで炎症や痛みを引き起こしている状態
巻き爪が原因で陥入爪を併発することも多く、両方が同時に起きているケースも少なくありません。
陥入爪についてもっと詳しく知りたい方は、こちらの記事も併せてご覧ください。

巻き爪になる人の割合はどれくらい?
一般的に、日本では10人に1人が巻き爪の経験があるとも言われていますが、実際にどのくらいの割合の人が巻き爪の悩みを抱えているのか、巻き爪研究所が独自に行ったアンケート調査の結果を見てみましょう。
▶ 4000人の方々に聞きました
足や爪に関する症状はありますか?(6ヶ月以内)

※本アンケートは、2024年08月30日に調査会社Freeasyが実施したウェブアンケート(無作為に選んだ10~90代の男女4000人)を対象としています。
アンケート結果によると「爪の巻き込み」を感じている人が全体の14%にものぼることが分かりました。これは単純に計算すると、約7人に1人が巻き爪の悩みを抱えていることになります。
つまり、巻き爪は決して一部の限られた人だけがなるものではなく、誰もがなりうる非常に身近な足のトラブルだと言えます。

なぜ巻き爪になる?メカニズムと主な原因
ここでは「巻き爪が起こる基本的なメカニズム」と「特に注意したい4つの主な要因」を詳しく解説します。
爪はもともと巻く性質がある
まず前提として、私たちの爪はわずかに内側へ巻こうとする性質を持っています。
しかし、通常はこの「爪が巻く力」に対して、爪が外側へ広げられる「爪を広げる力(抗力)」がバランスを取り合っているため、健康的なカーブを保っています。

しかし、「爪を広げる力 (抗力)」より「爪が巻く力」が強くなると、このバランスが崩れ、巻き爪が発生しやすくなります。
特に、以下の4つの要因が組み合わさることが主な原因です。
爪の巻く力が強くなる
爪を巻く方向に継続的に外圧がかかる
爪を広げる力が弱くなる
爪が食い込みやすい状態になる
これらをさらに細分化すると、下記のように24種類もの原因に分類できます。
このように巻き爪の原因は多岐にわたり、日々の生活習慣、遺伝、体の状態など、非常に身近な要素が複雑に絡み合っています。
だからこそ、年齢や性別を問わず、誰もが陥る可能性のある身近なトラブルなのです。
巻き爪の原因をより詳しく知りたい方は、こちらも合わせてご覧ください。



巻き爪を予防しよう|巻き爪を防ぐ3つの習慣
前章で解説した通り、巻き爪の原因は多岐にわたります。そのため、巻き爪の発生や悪化を防ぐには、日々のちょっとした心がけが非常に重要です。
ここでは、今日から実践できる、特に大切な3つの習慣をご紹介します。
1.正しい爪の切り方を身につけよう
巻き爪予防の基本中の基本は、爪の切り方。

誤った爪の切り方は、巻き爪を悪化させる最大の原因となってしまいます。巻き爪を防ぐ正しい爪の切り方は「スクエアオフカット」と呼ばれる方法。
爪を指の先端に合わせて直線に切り、両角をわずかに丸めることで、爪が皮膚に食い込むのを防ぎ、健康的な爪の成長を促します。
【動画付き】具体的な爪の切り方については、こちらの記事で詳しく解説しています。

また、専門家がおすすめする爪切りもご紹介していますので、ぜひ参考にしてください。

2.自分に合った靴を選び、正しく履こう
サイズの合わない靴やつま先が細すぎる靴は、爪を圧迫し、巻き爪の原因になるだけでなく悪化の要因にもなります。そのため、「自分の足の形に合った靴を選ぶこと」が非常に大切です。
加えて、正しく靴を履くことも巻き爪予防には欠かせません。かかとをしっかり合わせて靴紐を締めるなど、正しい履き方を心がけましょう。
靴の選び方や履き方については、こちらの記事で詳しく解説しています。

3.正しい姿勢で歩く習慣を
意外に思われるかもしれませんが、正しい姿勢で歩くことも巻き爪の予防に繋がります。
歩く際に足指でしっかりと地面を踏みしめることで、爪に適度な圧力がかかり、爪が内側に巻こうとする力を抑制する効果が期待できるのです。
猫背や偏った重心での歩き方は、爪への負担を偏らせ、巻き爪を悪化させる原因となることもあります。正しい歩行と巻き爪の関係については、こちらの記事もご参照ください。



身近なもので即実践!痛みを和らげる応急処置
巻き爪の予防策を実践していても、不意に痛みが出てきてしまうこともあるかもしれません。そんな時でも、落ち着いて適切な応急処置を行うことで、一時的に痛みを和らげ、症状の悪化を防ぐことができます。
ここでは、身近なもので行える応急処置方法をご紹介します。

テーピング
食い込んだ爪と皮膚の間にスペースを作るために、テーピングで指の皮膚を引っ張る方法です。爪が皮膚に当たるのを和らげ、痛みを軽減する効果が期待できます。
【動画付き】詳しいテーピングの方法はこちらの記事で紹介しています

コットンパッキング
爪と皮膚の間に、清潔なコットンを挟み込む方法です。コットンによって物理的に爪の食い込みを緩和し、痛みを軽減する効果が期待できます。
ただし、コットンを無理に押し込んだり、量を詰め込みすぎると爪が割れたり、剥がれたりするリスクがあるため、必ず正しい方法で行いましょう。


巻き爪治療の選び方
「巻き爪かもしれない」「以前より症状が進んだ気がする」と感じたら、そのサインを見過ごさず、適切な治療を検討する時期です。
ここでは、巻き爪治療の選び方について解説します。

巻き爪治療の選択肢
巻き爪の治療法は、主に3つのアプローチがあります。
自宅で気軽に始められるセルフケア
専門の施設で爪の形を整える矯正治療
病院で行う手術
巻き爪の症状や進行度は人それぞれ異なるため、これらの選択肢の中から、自分の状態に合った治療法を選ぶことが、健康な足を取り戻すための第一歩となります。
巻き爪治療の選び方|症状別の目安
巻き爪の治療法を選ぶ上で最も重要なのは、現在の症状や進行度合いを正しく把握することです。
ここでは、それぞれの巻き爪治療を選ぶ際の具体的な目安をご紹介します。
▶ セルフケアが向いている巻き爪の目安
爪の巻きが比較的軽い
日常でたまに痛みを感じる程度
爪が食い込んでいる部分の皮膚に、軽い赤みがある
このような軽度の巻き爪であれば、セルフケアで改善が期待できます。
自分で巻き爪を治す方法については、こちらの記事で詳しく解説しています。

▶ 矯正治療が必要な巻き爪の目安
巻き具合が一目でわかるほど進行している
頻繁に痛みがあり、歩くのもつらい
巻き爪によって、皮膚が繰り返し腫れてしまう
これらのような症状が見られたり、セルフケアではなかなか改善しない巻き爪の場合は、専門的な矯正治療を検討するタイミングです。
▶ 手術が検討される巻き爪の目安
激しい痛みを伴い、歩行や日常生活に深刻な支障が出ている
爪の巻き込みが非常に強く、繰り返し炎症や化膿を伴う
他の治療法を試しても改善が見られない、または再発を繰り返す
こういった矯正治療では改善が難しい症状の場合は、手術が検討されます。
これらの目安を参考に、自身の巻き爪の状態を客観的に判断することが、適切な治療への第一歩です。
もし、どの選択肢が自分に合っているか判断に迷う場合は、巻き爪の専門家へ相談することをおすすめします。
ご自身の巻き爪に合った治療法を見つけるヒントは、こちらの記事でも詳しく解説しています。



巻き爪の治し方①|市販の矯正器具でセルフケア
軽度な巻き爪であれば、適切なセルフケアで改善が期待できます。
市販の矯正器具はどこで手に入る?
巻き爪関連の商品は、100円ショップやドラッグストアでも見かけることはありますが、本格的な巻き爪矯正器具の取り扱いは限られているため、ECサイトでの購入がおすすめです。
100円ショップやドラッグストアで購入できる商品のレビューは、こちらの記事でご紹介しています。

市販の矯正器具の選び方
市販の巻き爪矯正器具には、ワイヤータイプ、クリップタイプ、テープタイプなど、さまざまな種類があります。数多くの製品の中から、ご自身の巻き爪の状態に合った矯正器具を選ぶには、以下の5つのポイントを押さえて選びましょう。
ご自身の巻き爪の進行具合を確認
爪幅に合っているか
矯正力が爪の状態に適しているか
器具の装着方法は難しくないか
使用時は快適か
市販の巻き爪矯正器具の詳しい選び方のポイントや、おすすめランキングは、こちらの記事でご紹介しています。

セルフケアの限界と注意点

市販品でのセルフケアは効果的な場面もありますが、過度な自己判断は禁物です。
もしセルフケアを続けても改善が見られない場合や、悪化の兆候が見られる場合は、速やかに皮膚科医や巻き爪矯正の専門機関など、巻き爪の専門家に相談することが大切です。


巻き爪の治し方②|専門店での矯正治療
セルフケアを試しても改善が見られない
すでに痛みがある
見た目が気になる
日常生活に支障が出ている
このような場合は、専門機関での矯正治療が効果的な選択肢となります。ここでは、巻き爪矯正の専門施設で受けられる矯正治療について詳しく解説します。
巻き爪矯正とは?
巻き爪矯正とは、特殊な器具や技術を用いて、内側に湾曲してしまった爪を物理的に持ち上げ、適切なカーブへと整えていく施術です。
手術のようにメスを使ったり、麻酔を施したりすることなく、身体への負担が少ない点が大きな特徴です。継続的に矯正を行うことで、爪の形状を矯正し、長期的に再発を防ぐ効果も期待できます。
巻き爪矯正の種類や特徴を、こちらの記事で詳しく解説しています。

巻き爪矯正を提供している施設
巻き爪矯正は、病院以外にも様々な施設で提供されています。代表的なものとしては、ネイルサロン、接骨院、そして巻き爪ケアに特化した巻き爪専門店などが挙げられます。
それぞれの施設で提供される矯正方法やアプローチが異なるため、ご自身のニーズに合った場所を選ぶことが大切です。
巻き爪矯正を提供している施設の種類や特徴については、こちらの記事で詳しく解説しています。



巻き爪の治し方③|病院での専門治療
巻き爪によって膿や出血が見られた場合や、手術が必要な巻き爪の場合、病院での専門的な治療が必要です。
ここでは、症状に応じた適切な診療科の選び方や、保険適用についても解説します。
巻き爪治療は何科に行けばいい?
巻き爪の症状によって、受診すべき科目が異なります。以下にその目安をご紹介します。
膿や出血を伴う場合は皮膚科へ
巻き爪が食い込んで皮膚が傷つき、膿が出ている、または出血している場合は、皮膚科を受診しましょう。
このような状態は細菌感染を起こしている可能性が高く、抗生物質による治療や適切な処置が必要です。
皮膚科で受けられる治療について、こちらの記事で詳しく解説しています。起こしている可能性が高く、抗生物質による治療や適切な処置が必要です。

肉芽が見られる場合も皮膚科へ
巻き爪が慢性的に皮膚を刺激することで、食い込んだ部分に赤く盛り上がった組織ができることがあります。これを肉芽(にくげ)と呼びます。
肉芽ができている場合も、炎症の悪化や感染のリスクが高いため、皮膚科での診察が必要です。

巻き爪手術が必要な場合は皮膚科・形成外科へ
巻き爪の症状が重度で、他の治療法では改善が見込めない場合や、再発を繰り返す場合には、手術が検討されることがあります。
巻き爪の手術は、主に皮膚科または形成外科で行われ、爪の食い込み部分を切除する方法や、爪の根元の一部を処理して問題のある爪が再生しないようにする方法などがあります。
巻き爪の手術について詳しくはこちらで解説しています。

巻き爪治療は保険適用される?
巻き爪の治療が保険適用されるかどうかは、その治療内容によって異なります。
炎症や感染症を伴う場合の薬の処方や、一部の手術など、医療行為とみなされる場合は保険が適用されるケースが一般的です。一方で、爪の形を矯正する方法は、QOL(生活の質)の向上や、美容目的と判断されるため保険適用外となることがあります。
病院での巻き爪治療と保険適用については、詳しくはこちらで解説しています。



特殊な巻き爪ケース|こんな時はどうする?
巻き爪は足の指にできるイメージが強いかもしれませんが、状況によっては手や、小さなお子さん、特定の病気を持つ方など、特別な配慮が必要なケースもあります。
それぞれの状況に応じた適切な対処法を知っておきましょう。
手の巻き爪
足の巻き爪に比べると頻度は低いものの、手の指の爪も巻き爪になることがあります。足の巻き爪と同様に、痛みや炎症を伴う場合は専門家への相談が推奨されます。
手の巻き爪に関してはこちらで詳しく解説しています。

子供の巻き爪
お子さんの巻き爪は、遺伝的な要因や、まだ柔らかい爪への不適切な靴の圧迫、深爪などが原因で起こることがあります。
子供の巻き爪に関してはこちらで詳しく解説しています。

基礎疾患がある場合
糖尿病や血管系の疾患など、特定の基礎疾患をお持ちの方は、巻き爪の放置が重篤な合併症につながるリスクがあります。特に、血行不良や免疫力の低下がある場合、巻き爪による傷から感染症を起こしやすく、治りにくい傾向があります。
基礎疾患がある方の巻き爪は、必ず専門医に相談し、適切な管理と治療を受けるようにしてください。
「介護・看護」が必要な方
高齢の方や、病気などで通院が難しい、介護・看護が必要な方の場合、ご自身で爪のケアをすることが困難なケースが少なくありません。近年では、そのような方のために巻き爪ケアの出張サービスが増えており、ご自宅で専門的なケアを受けられる選択肢が広がっています。
介護・看護が必要な方の爪切りテクニックについては、以下の記事で詳しく解説しています。ご家族や介護者の方がケアを行う際の参考にしてください。



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