痛みがなくても放置はNG!ひどい巻き爪が引き起こす深刻な影響7選!

巻き爪を放置すると、歩行や通勤・通学が困難になったり、不自然な歩き方から新たな健康問題を招いたりします。さらに慢性的な痛みはストレスとなり、睡眠障害や集中力低下につながることも。
本記事では、巻き爪を放置するリスクを詳しく解説し、後悔しないための正しい知識をお伝えします。
【実際の体験談】巻き爪で困っている人たちの声
以下は、巻き爪治療を検討している方に答えていただいたアンケート結果を抜粋したものです。
巻き爪研究所のLINEで調査したアンケート結果
巻き爪で最も困っている(困っていた)ことを教えてください。
マニキュアがきれいに塗れなかった。
昼間は気にならないが、夜になると指が痛い。
爪が食い込んでる皮膚が腫れて、少し当たるだけでも痛い。
爪が食い込んで痛かった。巻き爪は爪切りが上手く出来ず、ヤスリでちょくちょく削っていた。
靴全般が合わなかった時。歩くのも嫌になる程辛い。
巻いた爪が皮膚に刺さり、歩くと水ぶくれや出血があった。
靴に上から押さえつけられるので、最悪は足を引きずる始末。このまま放っておくと、どうなってしまうのかが心配。
両足の親指が英文字のCになってしまうくらいの巻き爪。
ご自分で対処できずに困っている方も少なくありません。この記事を読んでいる方の中にも、同じように辛い思いをしている方がいらっしゃるのではないでしょうか。
巻き爪は一人で悩まず、早めに行動し、適切な処置を施すことが大切です。
巻き爪が引き起こす7つの深刻な影響

巻き爪を放置すると痛みがますます悪化し、日常生活や健康に大きな影響を与えます。
痛みが慢性化すれば、普段何気なく行っていることも制限され、その影響は多岐に広がる可能性があります。
いったいどんな影響があるのか、分かりやすく7つにまとめました。
①痛みの悪化
巻き爪が進行すると、爪が皮膚に食い込み続け、痛みは次第に強まっていきます。初期は靴を履く・歩くといった場面で軽い不快感を覚える程度ですが、悪化すると鋭い痛みに変わり、日常生活に大きな支障を及ぼすようになります。
この痛みは「爪が皮膚に突き刺さる痛み」だけでなく、「炎症による痛み」や「爪が皮膚を圧迫する痛み」など複数の要因が重なって生じます。
詳しい仕組みや対処法については、下記の記事をご覧ください。


②炎症・膿・出血
巻き爪が悪化すると、爪が皮膚を強く圧迫して炎症を起こし、免疫反応によって熱感や腫れが生じます。その結果、常に痛みを伴い、日常生活にも大きな不快感を与えます。
さらに進行すると、爪が食い込んだ部分から膿が出たり、出血することもあり、感染症のリスクが高まります。
この段階では衛生管理が必須であり、できるだけ早く皮膚科で治療を受けることが望まれます。
③感染症のリスク
巻き爪が進行すると爪が皮膚に食い込み、傷がつきやすくなって感染のリスクが高まります。足先は雑菌が溜まりやすいため、傷口から細菌が侵入すると赤み・腫れ・熱感が生じ、膿が出ることもあります。
悪化すれば強い痛みが続くだけでなく、骨にまで感染が及び骨髄炎を引き起こす恐れも。骨髄炎は発熱や激しい痛みを伴い、治療が遅れると慢性化して長期の治療が必要になる場合があります。
④爪の変形・変色・壊死
巻き爪が進行すると爪の巻きが強まり、一目でわかるほどになります。そのため見た目を気にしてサンダルや素足を避ける方も少なくありません。
さらに皮膚への圧迫で爪の成長が妨げられると厚みが増し、層が重なって爪が分厚くなることがあります。血流が阻害されることで、爪が黄色・白色(真菌感染)や黒色(血腫)に変色することもあります。
特に糖尿病の方は注意が必要で、血流や免疫機能の低下により傷の治りが遅く、場合によっては壊死や足の切断に至ることもあります。
⑤歩行障害
巻き爪が悪化すると鋭い痛みで歩行が困難になり、外出を控えるようになります。長時間の歩行や立ち仕事もつらく、不自然な姿勢を続けることで膝・股関節・腰などに負担がかかり、新たな痛みを引き起こすこともあります。
高齢者では転倒や骨折のリスクが高まり、さらに運動不足によって心肺機能の低下や筋力減少、体重増加などの不調が連鎖的に生じます。
自律神経が乱れることで疲労感やめまいも現れ、巻き爪の悪化は足だけでなく全身の健康にも悪影響を及ぼします。
⑥睡眠不足
巻き爪の痛みは睡眠の質にも影響します。布団が患部に触れて痛みが走ると寝つきが悪くなり、眠れても寝返りのたびに痛みで目が覚めてしまうことがあります。結果として熟睡できず睡眠不足に陥り、日中の疲労感や集中力低下を招きます。
さらに睡眠不足は成長ホルモンの分泌を妨げ、体の修復機能や免疫力を低下させ、感染症や治癒の遅れを引き起こします。神経も過敏になり、痛みをより強く感じる悪循環に陥るのです。
⑦意欲の減退
巻き爪の痛みが続くと、精神面にも影響を及ぼします。慢性的な痛みは大きなストレスとなり、イライラや精神的な疲労を引き起こします。
立ち仕事や外出がつらくなれば気力も削がれ、交流やイベントへの参加も消極的になるでしょう。また、靴の選択肢が限られたり、マニキュアを楽しめなかったりすることもストレスの一因となります。
このように巻き爪の痛みは生活の質を低下させ、心の健康にも悪影響を与えます。
今日から始めよう!巻き爪の悪化を防ぐ方法
以上、巻き爪を放置することで生じる危険性をさまざまな角度からお伝えしました。
やや大げさに感じられたかもしれませんが、将来起こり得るリスクとしてご理解いただけたのではないでしょうか。

巻き爪への対処法は大きく2つあります。ひとつは「これ以上悪化させないための予防」、もうひとつは「健康な状態に戻すための治療」です。どちらが適切かは、巻き爪の症状の程度によって異なります。

巻き爪の症状が比較的軽い方は、巻き爪の悪化を防ぐ「巻き爪予防」で改善する可能性があります。一方、巻き爪の症状が比較的重たい方には「巻き爪治療」をおすすめします。
▶︎ 巻き爪予防で改善が見込める状況
爪は多少巻いているが痛みは感じない
手で押さなければ痛くない程度の痛み
爪が巻いてきたのは最近のこと
▶︎ 巻き爪治療で改善する方が良い状況
巻き爪の痛みを常に感じる
爪の巻き具合がパッと見でも明らか
巻き爪が原因の炎症や化膿、 出血が発生している
効果的な巻き爪予防:靴の履き方

巻き爪の予防にはさまざまな方法がありますが、ここでは今すぐ始められる「靴の履き方」をご紹介します。
実際に巻き爪に悩む方からも「靴選びに困る」「痛くて履けない」といった声が多く寄せられています。痛みが出ていない今のうちから正しい履き方を習慣にし、悪化を防ぎましょう。
以下に大切なポイントを4つまとめました。
① 靴紐を全体的に緩める
靴紐は必ず毎回緩めてから履くようにしましょう。靴紐を解かずに脱ぎ履きしてしまうと、足が靴の中で必要以上に動き、爪が靴に衝突する可能性が高くなります。
②踵に合わせて履く
靴を履いたらつま先を上に向け、踵で床をトントンと軽くたたきます。踵に合わせることで、つま先に余裕を持たせます。

③つま先を上に向けた状態で、靴紐を結ぶ
つま先を上げて足幅に合わせた状態で靴紐を結ぶと、紐が緩みにくく、より踵にフィットさせることができます。
④つま先側の紐から結ぶ
つま先の方は強く結ばず、足の甲や足首の方へいくにつれてしっかり結ぶようにしましょう。足の甲部分をしっかり靴紐で押さえ、足が靴の中で必要以上に動かないように固定してください。

靴の履き方について、さらに詳しく解説した記事はこちらです。靴に関して悩みがある方は、読んでみてください。

効果的な巻き爪治療:巻き爪矯正
巻き爪の悪化を防ぐための「予防」も大切ですが、症状が進んでいる方には「治療」が必要です。
かつては「痛い・再発する・効果がない」といったイメージが強かった巻き爪治療ですが、今では方法が進化し、爪を切ったり穴を開けたりすることなく改善が期待できる矯正法が登場しています。
中でもおすすめは「プレート矯正法」です。爪の表面に厚さ0.2mmの透明なプレートを貼るだけで、痛みをほとんど感じずに矯正が可能。スポーツやネイル、入浴も普段通り楽しめます。
さらに根元まで矯正できるため再発リスクが低く、通院は月1回・30分程度と負担も少ない新時代の矯正法です。
巻き爪を本格的に治したい方は、ぜひ当院でも導入している「プレート矯正法」を検討してみてください。

忘れていた「巻かない爪」の心地よさ

本記事では、重度の巻き爪が引き起こす深刻な影響についてお伝えしました。
巻き爪は正しく対処すれば痛みがなくなり、爪に悩まされない自由な生活を取り戻すことができます。痛みが続くと「仕方ない」「どうせ良くならない」と諦めがちですが、改善の可能性は必ずあります。
もし痛みがなくなったら、どんなことをしてみたいでしょうか?
痛みなく歩ける喜び、好きな靴を履ける楽しさ、活動の幅が広がる自由さ──きっと前向きな気持ちが浮かぶはずです。その未来を取り戻すために、今こそ第一歩を踏み出してみましょう!
まきづめでぃあでは、巻き爪に悩んでいるあなたに役立つ情報を掲載しています。あなたが巻き爪の苦しみから解放され、1日でも早く健やかで快適な生活を送るためのお手伝いができれば幸いです。
本記事でご紹介した知識や対処法を、あなたの巻き爪の悩みを解決する糸口としてぜひご活用ください。
